- 島根の旅 -

2013.10.7〜9


ウチの人のリクエストで島根県に行ってきた。
島根県や鳥取県や山口県などはみんな一緒な感じがする。
向うの人から見れば、群馬県、栃木県、茨城県の区別がつかないのと同じだろうか。
まあとにかく、中国地方は初めてだったのだ。

心配された台風23号は大陸の方に行ってくれたので、初日は実に天気が良かった。
宍道湖を横目に見ながら、田園風景を縫うように出雲市に向かう。
宍道湖から日本海に流れる川(何と言う川だったけな?)が、茶色っぽく見えるが、これは茶色っぽい砂地なのでそう見えるだけだ。

基本的に田舎の方は片側一車線なのだが、殆ど車も走ってなく、それに信号機も少なく(赤信号は無く黄色点滅)とても走っていて気持ちの良い道路だ。
しかし、いざ出雲大社の駐車場へと行くと、駐車しようとする車で渋滞していた。
仕方なく少し遠い場所に駐車し、参道から少し歩いて神社に向かった。





どこから人が溢れてきたのだろうかと思うくらい境内は参拝客で混み合っていた。
はるか昔の出雲大社は50メートルもの高さを誇っていたとあるが、現在の出雲大社もその威厳たる造形美は、十分に人を魅了する。





まあとにかく出雲大社に関しては人が凄く、それと夏みたいに暑かった。





近くにある日本海に面した浜辺は、これから台風24号が接近するかもしれないというのに、極めて穏やかだった。
あまり日本海方面に来ることは無いので、車で峠を越えて散策してみると、小さな良い感じの漁村に出た。





山に囲まれてるのか、キツネがひょっこり出てきたから、それほど人の往来も少ないのだろう。
一応バスも出ているみたいだが、一時間に一本という少なさ。
最近(でも無いが)、こう言った田舎の漁村巡りが好きになってしまい、この漁村も非常に旅情を掻きたてられた。





ライトタックルを持ってきていたから、岩場で竿を出すとすぐさま小さなメバルやソイが釣れた。
出来る事なら都会の喧騒を忘れて、こんな場所で一週間くらい滞在したいなとも思う瞬間だった。





二日目は、大田市界隈へと向かう。
世界遺産の石見銀山だが、この辺りはオレンジ色の瓦屋根の日本家屋が多い事に気付く。
そのオレンジ色の瓦屋根を見ている感じは、少しだけイタリアを思わせる。
それと古くからの仕来たりみたいなものを守っているんだなと思った。





この辺りは世界遺産でもあるので、観光客もチラホラと居た。
電動自転車で山の奥まで行き(これは楽ちん)、銀山の発掘場所まで辿りつくと、なんと入場料の支払いがワオンカードでオーケーだった。
こんな場所でちょっと違和感を感じたが、まあ100円引きになるので有難い。





ついでに、この瓦屋根地区でカレーライスを食べたんだけど、ハンバーグが乗っていて非常に美味しかった。


午後は特にやることが無かったので、また漁港で釣り。
地元の人たちや、何故かネクタイを締めた人も集まってわいわい釣りをしてた。
しかも海面から結構な高さのある堤防に、足をぶらぶらさせて竿を出しているからよほどのツワモノなのだろう。

僕はその高さにビビりつつ竿を出した。
足元をみると墨跡が沢山あったから、これはイカでも釣れるのかも?と期待したが、突っついてくるのは小さいカワハギくらい。


そして最終日は心配された台風も、未明から朝にかけて物凄い威力で通過して行ってくれたから、何とか東京に帰る事が出来た。
台風で飛行機が欠航になってしまうのではと延滞を覚悟していたので、これは非常に有難かった。
(それにしても今年は台風の当たり年だなあ)

その台風の影響を受けて、蒸し暑く雨も降ったり止んだりだったが、一通り市内を回る事が出来た。





松江城にも登ったが、天守閣の床で躓いてしまい転びそうになってしまった。
そもそも日本の城と言うものが昔の建物な訳で、これは完全に現代の建物の造りとは違う訳だ。
例えば木製で出来た急角度の階段なんかで転んだら、これは大けが間違いなしだろうと思った。

城を出た辺りで、救急車のサイレンの音がこだましてきたが、それがだんだんと今いる場所に近づいて来た。
まさか、今の城で観光客が階段から落ちたのか?と冗談を言っていたのだが、なんと救急車はお堀を渡って城内へと入って来た。

ん?まさか?と思ったが、どうも場内でけが人が出たとの事で、レスキュー隊の方たちも駆け足で城内へと入って来て物々しい雰囲気となった。
まあ詳細は分からなかったが、リアルタイムだったのでそのギャップに驚いてしまった。





島根や鳥取は人口が少なく、東京の一つの区の方が人口を上回る程だ。
市街地を少し外すとあまり人が歩いているのを見ない。
学校があったので、校庭には生徒達が居るのかな?と思ったが、教室で授業中なのか人影は無く、その代わりその脇の広場では老人たちがゲートボールをやっていた。

東京と言う場所が、異常に人が多いだけなのだ。

田舎の人がとても暖かく感じれられるのは、決して錯覚では無いだろう。
台風情報に翻弄されながらもなかなか良い旅が出来た。





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