- 雲の上に立つ -


2004.10.23


やっとの思いで登山口に着いたのは、まだ夜明け前。
台風の影響で所々崩れていたり被害を受けている。
 
猿や、ヤマセミの出迎えを受け標高1200メーターから、2956メーターを目指す。
約2000メーターの標高差。
野生の猿の群れが、まるで案内してくれるかの様に我々の行く手を見守っている。
前日はあまり寝ていなく、足を前に出すのがとてもつらい。
木々の間から遠くの山々の景色が見え、久々の朝からの晴天が稜線上での期待が沸く。
 
息を切らし稜線上に出る。
凄い!

周りを見渡すといつの間にか雲の上で、足下には雲海が広がっている。
そして目指す木曽駒の頂上と、今まで登ってきた、八ヶ岳、南アルプス、北アルプスと立山連峰まで見える。
それに一番近くに聳え立っているのは御岳だろうか。
とにかく涙が出るほど素晴らしい景色で、出てくる言葉は「凄い」としか言いようが無い。





息を凝らして登ったかいがあるというものだ。
これだから山行はやめられない。
正直、中央アルプスは他のアルプスと比べてどうかと思っていたが、そんな事なたっか。






それにしても凄い。
今年最後の日本アルプス登頂なので、最後の集大成と言ったところだろうか。
山小屋のいくつかは閉鎖されていて他の登山者もほとんど居なく、独り占めといった感じだ。
やはり山行は天気が一番影響してくるものだとつくづく思う。



 
さらに上まで目指せ



向う側は甲斐駒ケ岳


さらに頂上を目指すが、山頂が見えているのになかなか着かない。
体はクタクタに疲れ、やっと頂上に到着。
頂上付近には数名の登山者が居る。



たぶん千畳敷から登って来たのだろうか。
(ロープウェイで一気に2600メーターまで登れるからね)
しかし、足で稼がなくてはこの充実感は絶対に味わえない。




頂きからの眺め。向こうに見えるのは御嶽山かな


この時期の中央アルプスの初雪はまだであったが、標高が高い場所では寒かった。
宝剣山の頂上へも登ってみたかったが、疲労で断念した。



 


下山は千畳敷からで、もう紅葉は終わっていたが、ロープウェイで降りる時に見た渓谷の紅葉は見事だった。



下山時は霧が濃くなってきた


 
とにかく3000メーターの稜線上は別天地であった。





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