- 幻の山塊2 (リベンジ) -


2004.10.3


 
3度目の正直じゃ無く、4度目。いや5度目かもしれない。
八ヶ岳リベンジトレッキングの予定を組んでも、なぜか予報が雨になってしまう。
前回の八ヶ岳が、霧の発生で視界ゼロの状態であった為もう一度登ろうと決めていたのだ。
まあ、それだけ魅力的な山だということだ。
 
とにもかくにも、延期、延期ではシーズンオフに成ってしまうので、強行決行したのだ。





 
ノルマは、硫黄岳から八ヶ岳を捉えること。
前回に赤岳のピークを達成しているので、それだけで十分だった。
ルートは前とは逆側から登る。
早朝に車で桜平まで行き、そこから横岳の稜線に出る。

予報では午前中だけは天気であったが、朝からレインウェアを羽織った状態で脱ぐことは無かった。
雨との格闘というか、岩場や鎖は濡れてすべるし、レンズも水滴がついて映像がボケる。
こんな状況で登山するなんてと、少々うんざりしてしまう。




北側は天狗岳


硫黄岳の稜線へはさすがにすぐに登れた。
最初に目に入ってくるのが後方に見える天狗岳。
それに硫黄岳の噴火口。



硫黄岳付近の岸壁


八ヶ岳が火山で出来た山だと言う事が、足元に落ちている赤い石でわかる。
そして曇ってしまって次第に雨が強くなってきたのは残念だが、横岳からの八ヶ岳全貌は迫力がある。
特に赤岳と阿弥陀岳がドーンとあり、その下に原生林の絨毯が広がっている様は、古代の日本を思わせる。
しかしもっと天気が良ければ、といつも思ってしまう。






雨はやむことなく振り続ける。
稜線上の岩場は滑りやすく、かなりペースを落とさなくてはならない。
風も強く、手袋をしていてもそれがもうビショビショで、手がかじかむほどだ。








暖かいものが恋しくなってきて、赤岳展望荘での豚汁は格別だった。
 
結局、また地蔵尾根から行者小屋、美濃戸口へと下山。
前回は霧で見えなかったが、今回は曇ってはいるが視界が有り、結構開けている場所なのだなあと思う。
それに夏の時は目立った高山植物はあまり見受けられなく、紅葉もあまりしていなかったな。
終わってしまったのか?




赤岳と阿弥陀岳の頂上は、また雲の中だ


今回も残念なことに天気には恵まれなかった。
やはり幻の山塊なのか。



それでも原生林は美しい


良い山だから、また来シーズンに登ればよいのだが。
 
いずれにしても挑戦するという事に意味があるのかなと、負け惜しみ的に思う。
結局1日で切り上げて来た。
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