- 霧の谷 -


2004.6.30


「魔の山」として恐れられている谷川岳。
今回は天神尾根からのアプローチだが、西黒はかなりの難所らしい。
 
早朝、水上までは天気が良く強い日差しに汗をかきつつ、緑が茂った気持ちのよい木道を歩く。
所々に岩場があるがザイルを使い登っていく。

約1ヶ月ぶりのトレッキングなのか、それとも熱いせいなのかやはり登りはきつい。
木の陰から目指す谷川岳山頂が見える。
なかなか格好が良い山だが、真上に分厚い雲が有るのが気になる。



あの上まで行くが、雲行きが怪しい


しばらくすると展望が開けて来るが、次第に雨雲が近づき案の定パラパラと雨が降ってきて、終いには大粒の雨に変わった。
仕方なくレインジャケットを着て天候の回復を祈りつつ登る。
雨は振ったりやんだりで、もし晴れていたら谷川連峰が360度広がるのだが、雲がそれを邪魔している。



なかなか見ごたえのある山景だ

 
所々に雲の無い所があり、光が差し込むのを見計らってシャッターを押す。
それにしてもスコール的な雨は実に厄介だ。
カメラやら携帯電話などが濡れないようにする為、もっと雨対策が必要だと思った。



雨は止んだみたいだ

 
3時間ぐらいして頂上だが、かなり霧が出ている。
霧が途切れた瞬間だけ風景が見えると言ったところだが、霧が取れて廻りを見るとすごい断崖絶壁だ。
下に谷間が広がり、所々に残雪がある。この辺りの山は岩だらけで、かなりアルペン的な装いだ。
まるで北アルプスをコンパクトにした感じが人々を惹きつけるのだろう。
谷から霧が舞上がってくるのも幻想的で美しい。






霧が凄い


標高としては1900メーターとあまり高くは無く、岩ヒバリなどの鳥類や昆虫などが数多くいるので、初夏の生命感を感じる。
梅雨があければ夏山本番と言ったところだ。



あの天辺に人がいる(トマの耳)


いつもなら縦走していくのだが、今回は悪天候と状況が良くなく、来た道をピストンすることにした。
本当は一の倉沢に行く予定であったが、天気が回復しない為断念した。
下山して街に戻ると案外晴れているんだよな、と言っていたらやはり下界は良い天気であった。
しかし山の方を見ると分厚い雲がかかっている。
山の天気は変わりやすいものなのだ。
 
水上温泉街は、少し寂れていてノスタルジックな感じがする。
温泉街脇に利根川が流れていて、イワナやヤマメなどが釣れるらしいが、そこで捕れたか分からないがイワナの塩焼きはうまかった。





 





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