- 過ぎ去りし日 -


2005.4.19


日に焼けるほど陽気な天気で、フリースを着てきたことを後悔するほど暖かい春日和だ。
この時期は標高の高い山はまだ雪があるので、秩父の両神山を選んだ。

少し出遅れてしまったが、
何とか予定通り登山口の上落合橋に着いた。

まず、その登山口周辺には、日窒鉱山の跡地がいくつか目に入ってきた。
今から数年前までは、鉄鉱石が取れていたので、その名残が廃墟となって残っているのだ。
その寂れた集落の大きさからして、結構栄えていたのではないかと言うほど、沢山の建造物が至る所にあった。
これにはかなり興味をそそられた。
 
さて登山スタート。
看板には何やら、注意書きが記されていた。





ふむふむ、日帰りが余裕のある日程か分からないが、とにかく注意して登るべし。

さすがに平日と言うこともあって他の登山者は見当たらない。
この両神山は一応百名山にもかかわらず、あまり整備がされてないような気がする。
途中途中の道標などは壊れているし、集落と繋がっていただろう電線の鉄塔の後もそのままだ。



冬から春へ



これはかなり昔のものですね。拾って捨てた。



八丁峠から鎖場が連続する。
最初は結構余裕で楽しんで登っていたが、進むにつれその角度も急になってくる。
鎖場のアップダウンが連続してあるので、普段あまり使っていない膝の筋肉を使う。



無風で天気が良いから登っていて楽しい。これが雨だと辛いかもね(雨の日は登らないか)。



秩父の山は、展望的にはあまり良いとは言えない。
今回は展望よりも、クライミングを楽しむと言ったところだろうか。
装備も軽いし。



ええと向こう側は八ヶ岳の方かな?全然見えないけど


それにしても暑い。夏場は上りたく無いな。
これほど日が照っているのに、まだ残雪があるのが不思議だ。
持ってきた水はあっという間に無くなっていった。
やはり水は多めに持っていったほうがいいね。
 


足下にスタート地点が見える


前に雲取山から両神山が見えたが、遠くから見た両神は、非常に荒々しい超然とした姿だった。
自分としては単調なものより、この様な荒々しい岩稜の山の方が好きなのだ。



目の前に見えるのが両神山の山頂だ


その分、やはり危険箇所はある。
剱岳ほどでは無いが、一つ間違えれば足を滑らせ崖からまっさかさまだ。
木の枝などがあるから、高所感はあまり感じないのだが。



地味な山頂だ。左は首の無い地蔵。


3時間弱で両神山の山頂に到着。
標高は1723メーター。
山頂というものは風が強いと言うイメージがあるが、風も無くいたって穏やか。
まあ天気は良いが少しガスが出ているので、あまり展望が良くない。
石像に、日本観光地百選入選記念とあったがどうなのだろうか。





山頂から日向大谷口にかけての下山道は、岩稜的なルートでは無い。
この山は八丁峠から登ったほうが面白いと言うこと。








下山時は至る所に石像がある。
外見から見てかなり古そうだ。
僕は、あまりこういったものを写真に収めるのは好きではないが、撮る物が少ないので被写体にした。








良くは分からないが、この両神山の一部は私有地内いにあるらしい。
行政側と、いろいろな問題でもめたらしい。
その為に遠回りの登山を余儀なくされている。
そのせいでは無いのかも知れないが、幾分この山は寂れているように見える。
まあ鎖場などの危険箇所は、さすがに配慮されているみたいだが。





秩父は、まだ桜が咲いていた。
東京に比べ開花の時期が遅いようだ。

地元の人は大変に親切であった。
町のローカルな景色と、何かゆっくりと動いている時間が、懐かしさを感じさせる。





自分はもともと田舎育ちなので、そう思うのかもしれない。





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