- 越後平野 -


2009.2.23〜24


トンネルを抜けると本当に雪だった。

それは、永遠に解けることが無かろうかと思うほど、当たり前に積もっていた。
東京では雪が降ったとしても、滅多に積もることが無い。
が、新幹線で長岡まで来ると、いつの間にか雪が小雨に変わっていた。

長岡から、一時間バスに揺られて、やっと寺泊にたどり着く。
空はどんよりとして、なんと寒々とした日だろう。
一応、観光地なのだが、平日の為か人があまり居ない。
まさしく、日本海日和。

寺泊は新潟のアメ横と言った感じで、魚貝類を扱った店が連なっている。
地元の人相手と言うよりも、バス旅行などでわざわざ遠方から来た人向けと言う感じだ。
団体さんのバスが着けば、どどっとお客が入ってくる。





大体同じような店内を見て廻る。
やはり東京のスーパーとは値段が違う。安いのだ。
蟹とかサザエなどが一箱千円と、安い安いと感嘆してしまう。
けど、あまり沢山買ってもこれは困る。





その後、バスの時間と電車の時間のタイミングが合わないため、数時間も時間を潰すことに。
兎にも角にも、越後線と言うものは、電車の本数が少ない。
1時間に一本はまだ良い方で、16時代が一本も無いのには参った。
朝の大手町の方が異常なのかもしれないが。
仕方なく、寺泊界隈を歩く。

夏は海水浴客で賑わう海岸だが、人っ子一人いない。
いや、地元のおじさんが一人いた。
なんとも寂寞とした海岸がただひたすら続いている。
風はあまり無いが、多少荒れ気味の海だ。









弥彦山も見えるが、今夜はその麓に止まる予定であった。
何となく近くに見えるので、このままずっと歩いて行けばたどり着くかも知れ無いが、やはり遠いだろう。
近くの漁港に釣具屋が数件あって、その一軒に入る。
今は何が釣れるのかと聞くと、若い主人はカレイなどが釣れるとの事。
今の時期は、ヒラメなどはさすがに厳しいみたいだ。
漁港周辺でも何かは釣れるとの事だったので、それなら釣道具を持って来れば良かったと少し後悔。

寺泊と言うからには、やはりお寺が沢山ある。
お寺は丘の上にあり、階段を登って行くと、街の風景が一望できる。
コンクリートよりも木造の家が沢山立ち並んだ風景だ。





何とか時間を潰し、駅の待合室で待つこと数十分、やっと電車が入ってきた。
手動のドアを開けて、電車に乗り込む。
試験勉強が速く終わったのか、地元学生達も沢山乗り込んでくる。
少し驚いたのが、彼等の服装が薄着であるという事。
いくらなんでもコートくらい着てないと寒いだろうにと思うのだが、どうしたものか。
それとも地元の人は寒さに慣れているのだろうか?





弥彦温泉に着き、ゆったりと温泉に浸かる。
2日目はたいしてやることも無いので、宿から近い弥彦神社へ行き、弥彦山に登った。
弥彦山は標高600メーター位で、ロープウェイでサクっと登れる。
貸切状態のロープウェイに乗ると、一緒に係りの女の子も乗ってきた。
彼女は、営業スタイルでかしこまり、マニュアル通りのアナウンスをするものだから、それが滑稽だった。
もし、お客の若いカップルがイチャイチャしていたら、彼女はどういう対応するのだろうか。
(僕は大人だから、適当に相槌をしてあげるけど)





さすがに山の上は雪が積もっていた。
普段靴で来たから、雪道は少々歩きにくい。





天候も何とかもった。
広漠な越後平野を望むと、その殆どが田圃で、田圃を縫うように信濃川が流れている。
遠くには、佐渡島や北アルプスまで望め、2000メーター級の山は、綺麗に雪を被っていた。





帰りの電車に、また薄着の学生達がどどどっと乗ってきた。
寒くないのかなあ。





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