- 観音様と僕のお腹 - 2010.4.6 房総半島に行ってきた。 何だかんだで今年3回目の房総だ。 やはり、春は房総に行かなくてはという頭があったのかもしれない。 アクアラインもかなりお値打ち価格になったし、それにやはり車だとヒョヒョイっと行けてしまうから良い。 この日は、久々に春らしい天気に恵まれ、もう天気が良いと全てが気持ちが良い。 途中にあるウミホタルには、結構な数の中国人の観光客がワイワイと写真を撮っている。 数年前はあまり見掛けなかった光景だが、今やこれが当たり前になってきている。 平日ならともかく、休日になるとこういった観光地は人でごった返すのだろう。 僕は平日に休みが取れるのでその辺は有難かったが、まあ商売的にはよろしいのだろう。 車から見える桜は、まだ8分咲きといった感じだった。 緑とのコントラストが、さらに優美さを際立たせている。 で、結局房総半島に来た目的が、鋸山だった。 前々から存在は知っていたのだが、じゃあ折角だから登ってみるのも悪くないんじゃないかと思ったからだ。 ちょっと調べると、鋸山観光自動車道という無料の道路があるらしい。 それを使って、無料駐車場に止めいざ登ろうとすると、しっかりと入口で拝観料を取られた。 入口で案内図を貰い、シャツの腕をまくりテクテクと階段を登っていく。 天気が良いので、木漏れ日が気持ちが良い。 湯呑のようなものを持っている 鋸山は大仏や石像などが祭ってある。 色々な種類の石像があるが、更に古い歴史的建造物は、ずっと昔に登山者の火の不始末で燃えてしまったらしい。 上に登るにつれ、東京湾も見えてくる。 なかなかしんどいけど、ここはパワースポット(あまりこの言葉は好きではないが)的な場所でもある。 標高300メーター位だろうか。 地獄のぞきという場所に立てば、春霞の掛った海と浜金谷の町が一望できる。 ん?300メートル。 そう考えると、600メートルあるスカイツリーって相当高いよなあ。ブツブツ。 金谷港から、三浦半島行きのフェリーが出ている 頂上で家から持ってきたコーヒーを飲む。 山を切り崩したのだろうか、垂直の崖は迫力がある。 そして、地獄のぞきの下には、百尺観音と言った、壁を彫って創った観音様が安置されていた。 東京湾周辺の交通安全の守り本尊として創られたそうだ。 しかし、ここで少し問題が発生する。 折角、安全供養をしたのは良いが、なんだか僕のお腹の調子がどうもおかしい。 うーむ、最近暖かくなったり寒くなったり、色々と気温の変化があるから、ちょっと体調を崩したか。 そして、一目散に下山する。 階段を一歩降りるごとに、僕のお腹の具合も悪化していく感じ。 急げ急げ。 確実に山を下っているけど、確実に僕のお腹も下って行った。 まあ、確かに観音様も有難い。 でも、そんなのははっきり言ってどうでも良いじゃないか! 大体そんなもの山頂に創るよりも、公衆便所を作ってもらった方が有難いに決まっているじゃないか! 僕は腹の痛さと格闘しながら、そんな事を考え、そして入口にあるであろう公衆便所を目指した。 そして間一髪、燦々と輝く公衆便所に辿り着いた。 この時は本当に有難いと思った。 そして、何とも清々しい気持ちで、この鋸山日本寺を後にしたのだった。 メニューへもどる |