- 御岳山 -


2011.11.17


今年は山に登って無いな...。
と言うことで、サクッと行ける御岳山に行ってきた。

前に、奥多摩から大岳山を目指し、御岳山へ縦走したが、確かその時は少し雪が積もっていた時期だ。
薄っすらと記憶にあるのだが、大体において低山と言うものはどれも似通っているのだ。

さらっとケーブルカーを使えばあっという間に標高は800メーター。
薄っすらとと新宿副都心と、それと微かにスカイツリーまで見える。
やはりスカイツリーはでかいなと思ってしまうが、山間から見える集落は更にそれより高いところにある。

お土産屋のオヤジ達の会話を聞いていたら、「俺はスカイタワーを見てみたい」と言っていたが、誰も間違いを指摘しなかった。





さて、そんな高い所に住んでいるから、何かと生活も大変なのでは?と余計な心配をしてしまう。
先ず当たり前だが坂道が多いので、そこを軽トラックなんかが「えっほえっほ」と昇ってくるのである。
荷台にガスを運んだ軽トラックも辛そうである。
集落にはスーパーマーケットなんか無いし、まして24時間営業のコンビニエンスストアはもちろん無い。
例えば、夜中に急に肉まんが食べたくなったらどうするのだろ?と、一応都会人の僕なんかは思ってしまうんだけど。

まあ、住めば都と言うか、本当にこれは余計なお世話なのだろう。
(この集落は、神社への参拝者をお世話する御師が暮らしている)





さてさて、紅葉の方もまあまあ見ごろで、山ガール達もおにぎり片手に紅葉を楽しんでいました。
と言いたいけど、その殆どの登山客が年配の女性達で、いやまあ良くしゃべる事。
しゃべる→食べる→しゃべる→食べる→ギャハハと大声で笑う→たまに景色を見る→しゃべる・・・と言った感じだった。
まあ、こう言った女性たちが元気が良いってことは、まあ日本も一応平和って事だから良いんだけどね。





それで、久々に山道を歩いたもんだから、中々疲れてしまった。
疲れたと言うか、良い汗を掻いた。
連れも、次の日は筋肉痛になったくらいだから、いくら低山と言ってもやはり山は山なのだ。
なんせスカイツリーよりも高いのである。
なめてもらっちゃ困る。





いやあ、やはり山は良いもんだよ。
空は広く青く、木々は青々として、秋の日差しは柔らかく、風は清々しく、水は冷たく清らかで、空気はギュッと密度が濃い。





ホントに天気は良かった。
こう言う日は年に数回しか無いんじゃないかと思うくらい晴天。





そして僕はバーナーでお湯を沸かしコーヒーを淹れる。
コーヒーはちゃんとしたレギュラーだ。
熱い湯をカップに落とすと、コーヒーの良い香りがしてきた。





水色に染まる、多摩川の上流部を眺めながら飲むコーヒーは、まるで体を浄化してくれてる様だった。


そう言えば、故長谷川恒夫氏の碑に、こんな言葉が刻まれていた。

『登攀の前に心の葛藤がある。
それは行動を起こすことによって「肉体」が滅びることを「精神」が恐れるからだ。
「精神」とはヒトが人間であることを示す最後の砦なのだ。』





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