- 伊豆ヶ岳 - 2013.10.19 久々の登山。 最初は北アルプスに登るはずだったが、初雪の影響とそれと悪天候のため断念。 それなら日帰り登山と言うことで秩父に決まった。 秩父の伊豆ヶ岳と言う山で標高は850メーター。 伊豆という名前が付いているが、由来として、天気が良ければ山頂から伊豆半島まで見渡せる事から名前が付けられたとか。 さて、早速登山開始と言う時にトラブル発生! なんと僕の登山靴のソールが、ごっそりと剥がれ落ちてしまったのである。 あまり履いてなかったので、下駄箱の中で劣化していたのだろう。 かれこれこのシューズも9年近く履いているので、新しいものにすべきだった。 仕方なくソールを全部剥がして登山開始。 朝方は少し雨が降っていたので、レインウェアを着て田舎道を登る。 この日は11月の気温と言うことで、吐く息が白くなるほど寒かった。 数年ぶりの相棒のボンちゃんは性格が丸くなっていたが、見た目も少し丸くなっていた。 お互い登山も久々なので、北アルプスよりも低山にして丁度良かったのかもしれない。 と言うか登山靴の事もあり、秩父を選んだのははっきり言って正解だった。 雨は上がり鬱蒼とした森を抜ける。 綺麗な水が流れていて登っていて気持ちが良かったが、徐々に熱くなってきた。 正丸峠からの眺め 峠を越え、更に山の中にはいると、ポツポツと他の登山者も増えてきた。 そして次第に、僕の靴はもう片方のソールも剥がれかけて来て最悪な状態になっていた。 それを見かねてか後方から来たおじさん登山者に「山登りの時ってそういうこと結構あるんだよね」と、応急処置の為の紐を頂いた。 更に、一人で登っていた若い男性からも補修テーピングを頂きこれはまったく有難く、人の温かみを感じた。 最初から、備えがまるっきり出来てなかったので、やはり反省すべき点だった。 紐とテーピングでぐるぐると靴を補修して、なんとか誤魔化しながら登ることにする。 そして最初の難関が男坂と言う、ファイトイッパツ的な崖。 女坂という迂回ルートがあるが、それでは面白くないと言うことで男坂を登る。 朝方、雨が降っていたせいか、岩肌がつるつると滑り非常に怖い。 まして僕の靴では滑りまくりで、下に落ちれば一貫の終わりである。 でも僕はこう言うものが結構好きで、釣りなんかでテトラポットを上り下りしているから多分慣れているのかもしれない。 足元に注意しながら三転確保でガシガシ登っていく。 いやあ、いくら低山と行ってもやはり登山はキツイ。 アップダウンを繰り返し山頂を目指す。 頂上で腹ごしらえ。 ボンちゃんのまるたいラーメンの麺粉落としはとても美味そうだった。 山の上で食べるとこう言ったものは更に美味く感じられる。 その後、アップダウンを繰り返しながら吾野を目指すが、やはり僕の靴がヤバくなっていた。 両方の靴のソールが取れてしまったので、その靴の底にプラ板があり、それが滑ってかなり歩きづらい。 小石なんかあるとズルっと滑ってしまうから、これは体力を使うし非常にストレスになる。 そして次々に後ろから他の登山客に抜かれて行ってしまう。 一か八かそのプラ板も取ってしまうと、これが足袋の様な感覚で、グリップ感が増しなかなか歩きやすくなった。 歩きやすくなったが、石や枝の上に乗ってしまうと足つぼマッサージ的にちょっと痛い。 これで雨が降っていたらちょっとした苦行だった。 僕らを追い越して行った、韓国か台湾の山ガール達が後戻りしてきたのでどうしたのか?と聞けば、この先に道が無いとの事。 どうも僕らも吾野へ行くルートを外れてしまった様だが、僕らは後戻りせずもう少し様子見で前進した。 すると、崖の下に道路が見えたので、道をそれて崖をショートカットし道路に出た。 ここで役立ったのがGPSだった。 道路を登る様な形で本来辿りつくべきだった天目指峠まで歩く。 4時くらいで暗くなってしまうので、何とか明るいうちに山を出なくてはならなかった。 靴の事もあり、幾分時間は喰ってしまったが、下山する事が出来た。 吾野に着く頃は日が暮れていた。 久方ぶりの登山で多少きつくは有ったが、奥深い山では体が浄化されていくみたいでなかなか良かった。 まあ次の日は筋肉痛間違いなしだろうが...。 メニューへもどる |